前提として。
私の揺るがないいちばんすきで大切なバンドマン/アーティスト/ギタリストは決まってるし、人生で最初に特別になったバンドは特別なまま。
休止中のあちらのバンドのファンの気持ちは私には分からない。逆に解散したこちらのバンドのファンの気持ちは、そうじゃない人には分からないと正直おもってる。
ていうか、同じバンドのファン同士でもこんなに違うか!と最近立て続けに思ったりもしてる。
だから私は私の感情しか語れない。
(いまは2023年なので、みたいな話は有る。執着はもう無い。たぶん)
で。
彼が大爆発して大暴れして放った言葉は、私が10代半ば頃に「これだけは口にすまい」と自分で決めた言葉そのものでした
実際に1度も言ったことはなくて、19の頃に一層確かに、絶対に人に向けはしないと誓い直した言葉でした
背景を慮って寄り添える人は居るのだろうけど私はその立場になくてキャパもなくて、
だから今日は、そんな言葉をファンにぶつけた人をこれから信じていけるか、から始まった夜だったんです
私から彼に対する好意のアイデンティティである「同担」(ではないけど)がぶれてないなら……とは思いつつ、
既に愛してしまったバンドを素直に応援できなくなったらどうしようっていう不安もあったし、
そもそもさすがに、私ですら少し怖かった。
ちゃんと無事に名古屋についてる? ステージに出てこれる? しんどくない?こわくない?
でもなんか、大丈夫そうですよ、とは、会場に入ってまあまあすぐ、思った。だから出てきてよ、って、思ってたら、5分くらい押して思わぬところから現れた。びっくりしたと同時にほっとした。
頭のほうはちょっとどうかと思ったし、笑って受け入れてるお客さんもいたけど、そんなふうに済ませられる言葉ではないよと【わたしは】思う。
けど結論、「言葉じゃなくて行動で」が見えたライブだった。
あのね、彼が弾くピアノの音って、彼そのものじゃん。
自分が何年も弾いてきたぶん、ギターよりも受け取れる自信がある。音が時々切れるのも、私が習ったピアノの先生だったらたぶん、もっとなめらかに!ペダルはこうやって踏む!って言うだろうな。チラチラと左右の鍵盤を確認しながら弾いてる姿。たぶんいわゆる「上手」な鍵盤じゃない。こんなにも器用じゃない、こんなにも優しいピアノを、ほかに知らない。こんなに人が音に直なことあります? って逆に思う。
欠けてるところがあるのがいいって、フェスの時も言ってましたね。「皆も暗いといいな、基本的に」って言いましたね。私が好きなひとってだいたいなんていうか、根本的にひとは孤独だと思ってそうな感じ。
DESPERADO、ねえ、もうやめなよ。昨日、欲しかったろうな。
「自然発生する拍手最高!」って嬉しそうにしてたけど、その拍手は貴方の笑顔から始まりましたよ。気付いてるかな。
オー・シャンゼリゼを聴きながら、凱旋門の上にきらきらと広がる夜空が確かに見えました。
洋楽は歌詞が分からないから基本的に馴染まないんだけど、彼は彼の解釈と好きなところ、いま歌う意味を添えて届けてくれるから、英語がわかんなくても世界を味わわせてもらえる。クリスマスのクリプトンがそうだった。ふたりが楽しそうにしてると、こっちも釣られちゃうのよ。2023年を肯定できるのよ。
「分からないことをわかりたくない」「分からないけどけどわかる」が嬉しかった。最近何でも細かな解説がついてくるじゃん?って。グレーゾーンこそが世界で、すべてに理由は無いよな。それは歌や音や言葉もそうでしょう?
「分からないってありがたくて、だからラテン語が好き」って前に聞いて、そんな発想ある!?!ってびっくりしたのよ。すごいなあこの人の感性、好きだなあって思った。
曲を重ねる毎にだんだん笑顔が増えていって、一緒に歌おうって誘ってくれて、「(女の子より食事より)お客さんが一番大事」も、「俺が認めたものはかっこいいに決まってる」も、「今日のお客さんのことすごく好き」も、ここに嘘は無いな、って分かるから。
だから、今の新しいバンドがうまれてきてくれてよかったって気持ち、減らなかったよ。
すでに好きだから会いに来たし、まだまだこれから彼をすきになるために会いに来ました。
少し、ほんの少し、近付けたと思っていいでしょうか。
私だって私の好きな人たちを絶対的にかっこいいと思っているからね、
好きの数も大きさも無限で、
毎日イヤホンから好きな音を栄養にして
何ヶ月も先のライブを予定して励みにして
何年も前のライブのことさえ思い出しては糧にしてさ
人生変わるほどたくさんのものを貰ってるけど
仮にそれを失ったとて、
好きなひとの元気と幸せに勝るものがあるものか。
ということを推される側の皆様には自覚して頂き、
心身のケアに努め、家族やメンバーや友達に甘えて、
お客さんと同じくらい大事な女の子が出来たらその子も大事にして、大事にしてもらって、
必要であるなら然るべき機関を活用して
健やかにお過ごし頂きたいわけです。
(却ってしんどくない感じで)ファンのことも頼って欲しいし、信じてもらえるファンでいたいよね。
昨日があろうとなかろうと、来てよかった。
バンドのライブも、1月のソロライブも、楽しみにしてます。
お菓子、大事にいただきますね。
追いかけても 追いかけても 逃げていく月のように
指と指の間をすり抜ける バラ色の日々よ